2008年10月30日
松本サリン事件が終わった日

2008年8月5日、松本サリン事件の8人目の被害者
河野義行さんの妻・澄子さん(享年60)が亡くなられた。

1994年6月27日 松本サリン事件が起こって14年
河野義行さんは、毎日のように意識の戻らない妻・澄子さんの
手をにぎり声をかけつづけた。

事件が起こる前の澄子さんと3人のお子さん
澄子さんの笑顔が美しい
日曜の深夜なんていい番組があったとしても
起きている自信がないので見逃すことの方が多い。
10月19日(日)、だらだらとテレビをかけていると
NNNドキュメント’08が始まった。
チャンネルを選んだわけでもなく
かかり始めた。
妻に語りかけた14年 松本サリン事件が終わった日
制作はテレビ信州
松本サリン事件は
オウム真理教が2005年3月に地下鉄サリン事件を起こす前の
事件だ
松本サリン事件については → こちら
地下鉄サリン事件については → こちら
番組の中に出てくる映像をみていると
涙が込み上げてきた。

河野さんは、自分もサリンの中毒で大変なときに
警察に犯人扱いされ9ヶ月後に
地下鉄サリン事件が起こる前まで
その疑いが晴れなかったのだ。
番組の中で
河野さんは、静かに語っていた。
「恨んでいない。妻に生きていてほしい。」
長男の方も番組に出てこられた。
3人のお子さんは、当時中学生、高校生
お母さんは意識不明の重態、お父さんも重症
そんななか、容疑者として警察の取調べを
受けている。
誹謗中傷が激しかったという。
どんなに不安だったことだろう。
この番組をきっかけに
熊井啓監督の映画、「日本の黒い夏 -冤罪-」
を知った。
昨夜、やっと見終わった。(何日もかかった・・・・

なんともいえない気持ちになった。
冤罪
警察の執拗な犯人扱いの取調べ
マスコミの過激な報道(視聴率がからむ)
一般の人たちもそれに巻き込まれる
映画は、マスコミについて調べている高校生が
当時、松本サリンという冤罪事件に
加担した報道をしていたマスコミに、
なぜそういう報道をしてしまったのかを
調査しにいくという設定だった。
この映画で、松本サリン事件がどういう事件であったか
冤罪のおそろしさを改めて感じさせられた。
日本の黒い夏 -冤罪- を見て 河野義行さんの感想は → こちら
河野義行さんのホームページ → こちら
警察の執拗な取調べの中でも
自分は無実だからと子供たちに
話し、子供たちもそれに答えるシーンなどは
もう、・・・・・・・・・・・

言葉にできません。
Posted by 自由席 at 09:32│Comments(0)
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